春隣
そして時が来たなら 始まりは生まれ変わって やがて雪が融けたら 暖かな風が吹くだろう 静けさの中で鼓動は高鳴り 目覚めるその時を待ちわびている 白銀の世界を 染めてゆく君の唄に 僕の声は重なり 温もりに身を委ねる そして風が吹いたら 若葉が萌え出でてそよぎ やがて僕がねむれば 君は羽ばたいてゆくだろう 陽だまりの中で蕾はほころび 見渡す一面に虹を咲かせる 光さす大地に 芽吹き色づき満ちれば 溢れるいのちの讃歌が 空にはじけるのだろう 移ろいゆく景色 その中で君と僕が 重なる一瞬を強く この胸に抱いて 鮮やかな世界を 染め上げる君の唄に 僕の声は融ける さよならまた巡る日まで