ブルーベルの森で
真白いその花綺麗だから 躊躇うことなく手を伸ばし 一枝手折って持ち帰った その罪の重さも知らないまま 見つめるは幾多もの妖精の眼差し 悪戯なその瞳輝くとき ブルーベルの花 朝靄に美しく サンザシの陰誘われ 踊りましょう ブルーベルの鈴 シャラララと鳴ったなら 眠りにつくその時まで 踊りましょう 足取り軽やかに踏むリズム 手拍子賑やかに響いて 残した足跡原っぱの輪 その先の運命も知らないまま 手をとって先へ行く楽しげな妖精 眼差しのその意味は隠したまま ブルーベルの花 一面に咲き誇り トネリコの陰誘われ 踊りましょう ブルーベルの鈴 シャラララと鳴る音に あわせて終わりの時まで 踊りましょう幼子の手には蛇の卵などなく 終わらぬ宴から戻ることはないブルーベルの花 宵闇に美しく サンザシの陰誘われ 踊りましょう ブルーベルの鈴 シャラララと鳴ったなら 眠りにつくその時まで 踊りましょう